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2022/07/09 13:38

先日、高知県梼原町の鹿肉加工処理施設へ見学に行ってきました。こちらの施設、国産ジビエ認証を取得しており高知県でも非常に人気の高い鹿肉を出荷して下さっています。成り立ちはホームページより下記の通り抜粋

 

"ゆすはらジビエの里は、高知県集落活動センター「ゆすはら西」の活動よりスタートしました。少子高齢化が進む梼原町では、農業の担い手不足とともに、年々増加する有害鳥獣の被害に頭を抱えていました。せっかく育てた作物が荒らされ、農家のみなさんもやる気を失いかけていました。「この状況をなんとか打破するために」。地域を中心に、移住者とも力を合わせて立ち上げたのが、この高知県集落活動センター「ゆすはら西」ゆすはらジビエの里です。

 

地域の方々の想いや努力によって設立されただけあって、施設長の方も非常に熱心でした。施設はとても清潔で、熟練の技術を持った地元の方が鹿を丁寧に解体されていました。下記はホームページより抜粋。

 

"高知県梼原町西区は、猟友会で熱心に活動されている方が多く、ゆすはらジビエの里は、その方たちとタッグを組みながら展開しています。良質な肉を提供するための独自の捕獲マニュアルを作成し、猟師さんに徹底。また、施設から少し離れた山での猟の場合には、捕獲する山のふもとまでジビエカーで出向き待機。解体は、熟練の職人を中心に、衛生管理の行き届いた工場で、丁寧な解体を施し、どこよりも品質の良い肉を提供します。"

 

こちらのジビエカーも見せて頂きましたが、迫力満点!ただし、最近はジビエカーを出動させなくても地元の猟師の方々が持ち込んでくださるようになっているとのことです。ちなみに、日本全国では鹿の有効活用は10%程度で90%は駆除されたままとなっているのですが、高知県は有効活用は2%程度。猟師の方々も忙しかったり、そもそも駆除のために猟を行っている場合もありなかなか有効活用が進んでいないのが実情です。一方で、こちら梼原町に限って言いますと、なんと有効活用が30%ということなので驚きです。地元密着で、人間関係やコミュニティ形成含めて地道な努力が積み重なっているのを痛感しました。

 

今回、私がたまたま高知出身で獣害や森の問題、里山の消失などに関心を持ったことからご連絡をさせて頂きお取引へと繋がりました。せっかくの大切な命なので、うまく循環させられると良いし、大切なペットにとって健康にも非常に良い鹿肉なので少しでも広がると良いなという想いで取り組んでいます。

 

梼原町は雲の上の町と呼ばれるだけあって、四国山脈の険しい道を走った上にあるこじんまりとした町でしたが、とても活気がありお洒落な図書館などもありました。

雲の上の図書館 | 日本建築めぐり | 建築パース.com
梼原町立図書館 – キハラ株式会社:図書館用品 図書館家具 図書館設備 カルトナージュ
デザインはなんと、隈研吾さん。梼原町の様々な建築物をデザインされているとか。
その他にも、色んな見どころがあるようです。



近辺の道の駅には、どの店舗にもジビエが販売されていました。一部店舗では仕掛け罠も売っていて、単なるジビエブームではなく、狩猟が人々の生活の営みとして行われてきたのだと改めて考えが深まるきっかけになりました。また、加工処理施設や地元の方々の努力でジビエが流通し、私たちも手にすることができているのだと感じています。四国の豊かな山の恵みであり、自然と共生するために命をお裾分けしてもらっている鹿。ペットを愛する皆さまも、産地や関わる人々の顔が見える栄養満点のご飯を試してみるのはどうでしょう。




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